昔居酒屋に勤めていた頃、社員旅行で韓国へ行った。
生まれてこのかた、海外へ出掛けたのはこの1度きりだ。
もっとも海の向こうの『北海道』へは毎年のように帰っていますが。
若い男のグループが韓国旅行となると大体予想は出来る。
焼き肉・偽ブランド品・カジノ
これだ(もう1つある?)。
焼き肉はもう、死ぬほど食べた。
キムチもなくなると次から次へと出て来る。
はさみで切るんだねキムチも、肉も。
これも死ぬほど喰った。
お陰でカジノのトイレに数時間こもり、
その後ホテルのベットでうなされ、
一夜明けてみると僕は唐辛子を食べられない身体になっていた。
嘘ではない。
あの“カジノのトイレでの一夜”以来、
少しでも唐辛子の入った料理を口にするとたちまち下痢になってしまうのだ。
身体が『もういいよ』と言っているんだな、きっと。
それ以前は辛いもの大好きで、唐辛子でもばくばく食べていたのにね。
まあ、カジノにも人間観察以外興味はなかったし
それはそれで良いんだけれども、ブランド品にも興味がない。
もうみんなが行こうとする所が全く興味がない。
しょうがないから次の日わがままを言って単独行動させてもらった。
ホテルはミョンドンの駅の近くで、
そっちの方へ歩いて行けば繁華街だ。人も多いし屋台も多い。
女子大があったので入ってみようかとも思ったがさすがに止めた。
どうしようかなとぶらぶら歩いていると映画館がある。
当然全部ハングルで書いてあるから何が何だかさっぱり分からん。
漢字とかアルファベットでも使ってくれればそれなりに少しぐらいは分かるんだが
ハングルだともう手も足も出ない。
駅名からして全く記憶出来ないしね!
とっかかりがないんだよな。
でもまあ映画好きの私としてはせっかくだから
映画を観てみようとそう云う事にした。
まあポスターで選べばいいしね。
候補は2つ。1つはおしゃれ〜なポスターの映画で『Letter』かなんかって書いてあった。
もう1つは『8月・・・』ハングルで読めない。
どっちにするかかなり考えましたが、結局後者へ。
しかしまずチケットが買えない。
券売り場は分かるがどれがその料金なのかも分からん。
幾つか料金が書いてあるけど、一番高い奴が大人料金だろう。
で、その金額と映画のタイトルと紙に書いてお金と一緒に窓口に出してみた。
そしたらまあ何とか無事チケットは買えた。
券には何やら記号が書いてあるがこれは何だ?
よく分からないまま館内に入ったんだけど
どうやら全席指定らしい(最近は日本もそう云うの増えたね)。
でもまあそれほど人もいなかったからテキトーに座ってみた。
まず最初のCMで笑った。昔の日本のテレヴィジョンみたいだ。
あはは。なんだかな。
で、肝心の映画だ。
当然字幕なんてないから何しゃべってんのか全く分かりません。
でも画面を観てりゃあある程度は分かる。
しかしこれが面白い。
いや、なかなか素晴らしい映画だった。
これで内容が細かく分かったら言う事はないが
しょうがない。でも良い映画だと云う事はよく分かった。
そのときメモして来た映画のタイトルを帰国後ネット検索してみる。
まずハングルの入力からスタートっすよ。まずこれがよく分からん。
何とか検索してみるが今イチ。結局ハングルが読めない。
暫く経ってからまた検索してみると韓国映画に強い人のページに記述があった。
どうやら『8月のクリスマス』と云うタイトルだったらしい。
監督の名前とか、俳優とかそういうのもIMDBなどで明らかになる。
ついでに言えば、韓国で大ヒットしたと云う事も。
そうか、やはり大ヒットしたのか。
良い映画だったからな。
数年後、何と日本で公開される事になった。
行きましたよシネマスコーレ。
今回は字幕付きだ。セリフが分かる!!
ああ、そう云う話しだったのか。
改めて良い映画だなと思った。
その映画を最近、DVDで久し振りに観た。
やはり好きな映画だ。
途中でわけの分からんのが入るけど。


2 件のコメント:
映画なんて、もう四年ほど見ていないなあ。四年前はあほみたいに通い詰めていたよ。なんか1人でできることを探さなきゃ行けないと思っていた時期だがね。
函館のはよさそうね。
僕の中では映画には敗者復活系というジャンルがあるんだが、それに含まれるかな?
敗者は、まあ、ある意味そうかも知れないが
復活はしないんじゃないかな。
原作は読んだ事があるし、
彼の他の小説も全部読みましたが、
復活と云う単語は全く無縁だった気がします。
残念ながら。
例えばどんな映画を観たの?
4年前。
コメントを投稿