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12/03/2010

映画の話し

学生時代は年に20〜30本ぐらい映画館で映画を観ていましたが
この10年は全くと言って良いほど観ていません。
嫁が借りて来るDVDを観る事は多いですが
肝心の映画館へ行っておりません。

たまにシネマテークのチラシなんかを見掛けると
ああ、これなんか良さそうだな、とか思うんですが
どうも足が向きませんね。
億劫になっているんでしょうか。

つい先日も何だったっけな?"Dans la ville de Sylvia"だったかな?
なかなか良さげなのをやってたんですけどね。
結局行きませんでした。


写真にしろ映画にしろ絵にしろ、
画像系に関して何となく他人の作ったものに興味を失ってしまった感があります。
何かこう、自分で表現する事の方が断然に面白い。
かと言って自分でしっかり作るわけではない。
しょぼい写真をぼちぼち撮ってるだけですね。
中途半端でいかん。
ああ、いかん(御前様 by 笠智衆


それでもね、友達から借りた『男はつらいよ』全巻は面白かった。
ほぼ毎日の様に観ていたな。
昭和40年代から始まって90年代まであるけど
40年代50年代のが矢鱈良い。
最後の方のもある意味良いけどやはり古いのが良い。
まだ寅さんが元気ばりばりだった頃の。


『25 ハイビスカスの花』のラスト、バス停のシーンは圧巻だったな。
カメラの位置、科白、表情、云う事なしだ。
『5 望郷篇』では頂白山が映っていたな。
僕の生まれ故郷の山だ。
余市から仁木へ向かう函館本線のところ。
結構北海道でも撮ってて中原理恵の(33)も案外良かったし、
伊藤蘭の(26)も悪くない。
『38 知床旅情』が一押しかな、北海道では。


色んな意味で心に残ってるのは『45 寅次郎の青春』かな。
テレヴィジョンでも何回も観たし。


『男はつらいよ』の何が良いって、
全国各地で撮ってるじゃない。
行った事があるところも結構あるんだよね。
行った事のないところもまた良い。
行ってみたくなるから。


いつも同じ展開のつまらない映画と言ってしまえばそれまでだけど
それでは済まされないものが確かにありますね。


ああ、映画の話し、何でこんな話しになったかと云うと。
来年名古屋でも『海炭市叙景』が公開されます。
既に函館では始まっていて札幌のキノでもやってるかな?
今月はユーロスペースが始まります。
昔は映画観にユーロスペースくらい出掛けて行ったものですが
今は上記の様にそんな情熱はありませんな〜
で、シネマテークは来年2月だそうです。
招待券が製作委員会から郵送されて来ておりますので
まあ、久し振りに行く事になるでしょうか、映画館へ。




佐藤泰志と云う小粒な小説家がおりまして。
この映画は彼の小説が原作になっています。
僕はたまたま90年代初頭に彼の小説に出会って引き込まれました。
何か革新的な仕事をしたとかそう云う派手なところは何一つない(失礼)作家ですが
何て言うのかな。なかなか良い小説を書いています。
もう故人ですから新作はありませんが、
数年前に全集も出ましたので読もうと思えば手に入ります。
個人的には初めて彼の小説を読んだあの夏の事が忘れられません。
クソ暑い夏の日に県図書まで自転車で行って
片っ端から読みましたっけね。
あまり小説を読む人種ではないので
好きな小説家は?とか聞かれるともう彼しかいません。
他は知りません。あはは。
昔の佐藤洋二郎も似た様な感覚があった気がするかな?
何とも言葉では言いづらいですね、こう云うのは。
小説が好きな人なら検索してみて下さい。
色々引っ掛かるでしょう。

函館は小学校の修学旅行も含めて何度も行きましたが
その頃の印象は特にありません。
箱館山で風が強かったとか、ボーニ森屋とか、
そんなしょうもない記憶ばっかりで、
むしろ恵山のツツジの方が印象に残ってたり。
で、数年前、久し振りに訪れてみましたが
凄く良い所でした。子供の頃には多分分からなかっただろうな。
また行きたいですね。

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