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| Kanazawa, May 2009 |
昼頃から晴れて来ていい天気になりました。
帰る頃もまずまずの天気でしたし
今日は講義後も特に仕事はなかったので
久し振りに保見方面から八草へ抜けるルートで帰って来ました。
まだ紅葉には早いですがあちこちに秋が感じられます。
でも田んぼの様子がいつもとはちょっと違う様にも思います。
矢張り今年は厳しかったか。
風が強く、結構体感温度は低かったかな?
そろそろ短パンの季節もおしまいでしょうか。
まあ、もう来週は11月ですからね。
自転車を漕ぎながら色々考えました。
今日の講義の事などをね。
どうも未知の話しに対する関心が低い。
余りにも低すぎる。
こんなに数学に関心のない学年は
初めてと言っても良いでしょう。
特に難しい計算をしているわけでもないし
いろいろ既に学習済みの事柄と関連させて話しているのですが
どうもまるで興味の無さげな学生が多い。
寝ている人、周りの人としゃべっている人、などなど。
中には一生懸命聞いている人も何人か居て
その人たちに聞いてもらえれば良いか、と割り切るしかない。
これは数学どうこうの話しではなくて
もっと切実な話しの様に思える。
ある業界団体の会合でこんな話しがあったのを思い出す。
新しく新入社員として入って来た人たちに色々聞いたらしい。
どんな事をやりたいか?
どんな事が好きか?
などなど。
新入社員たちの話しを総合すると
『学生時代にやっていた事に関連した事がやりたい』
『自分の得意な事をやりたい』
『全く知らない分野の事はやりたくない』
『流行の分野で仕事がしたい』
らしい。
ついでに会社が求める(新入)社員とはどんなものであるか。
大雑把に言うと
『未知の領域に積極的に進んで行く人』
『誰もやっていない事をやる人』
などなど。
何だこの排反は!
全く噛み合っていない。
でもこれが現実だ、とか何とか、
宴会の乾杯の挨拶か何かだったと記憶していますが
どこでもそんな風なんだなと思ったのをよく覚えています。
大学院にいた頃、毎週水曜日の午後は談話会。
談話会と云うのは他所の大学から人を呼んで話してもらう会。
いや、学内の人の事もありましたね。
特に転任して来た人とか、まあ、お披露目みたいな。
あと集中講義に来ている先生とかも多かったかな。
1時間ぐらいの短い話しですが様々な分野の最新の話しが聞けます。
基本的には全てのスタッフと院生が参加すべきものだったと思います。
まあ、色々都合がありますから来ない人の方が多いかな?
特に院生は来ない人が多い。
全く違う分野の話しは聞いてもチンプンカンプンで
分かりっこありませんでしたが
それでも何かのヒントを得る事も多く、
また、いろいろな『数学のやり方』に触れる良い機会でした。
僕も出来る限り毎回出席していました。
終わったあとに仲間内で『アレはああだこうだ』
みたいに話しをするのも楽しかったですな。
その日も談話会があって、終わったあと院生室に戻りました。
すると後輩くんが自分の机で勉強しておる。
彼は談話会には来ていなかった。
いや、いつも来ない。
で、何だかなと思って
『お前、折角の談話会なんだから聴きに行けよ!』
みたいな事を言ったんですが、後輩いわく
『だって僕の分野じゃないじゃないですか』
だと。
はあ〜
暫く説教しましたがまるでだめ。
談話会の意味を分かっていない。
数学を分かろうとしていない。
やれやれ。
こりゃダメだと思ったのをよく覚えています。
彼は今何をしているのでしょうね。
何だか愚痴ばかりになりました。
いけませんな。



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