今までそれなりに少しは数学の勉強をして来たつもりではありますが、
一口に『勉強』と言っても色々なスタイルがあります。
最も一般的なのは『トーク』でしょうか。
いわゆる講義、授業と云う奴ですね。
先生と呼ばれる1人の人物と多数の学生が話しをしながら(トーク)
物事を学んでゆくスタイルです。
他にも『セミナー』、『リーディング』、
『エクササイズ』などなど色々なやり方がありますが、
どう云う勉強方法が最も良いのか考える事がしばしばあります。
通常の『トーク』形式が余りにも上手くいっていない
(『スピーチ』になってしまっている、つまり一方的で対話になっていない)
ことによる反省でもあるのですが
自分のこれまでを振り返ると一つなかなかに良いお勧めの学習方法があります。
それは『教える』と云う事です。
一度学んだ事柄を、今度は他の人に教える立場に立ってみる。
そうすると非常に勉強になる。
教える事によって初めて気付く事も多い。
『理解した』と思っていた事を、
実は全く理解していなかったと云う事実が
否応なく目の前に突きつけられる。
僕も大学2年の時からそうして来ました。
2年の時は1年生が教える相手でした。
あの頃は時間が経つのも忘れて激しくやっていました。
どう云うつてで借りているのかも分からない様な
他の学部の校舎の片隅のよく分からない狭い部屋で
夕方始めて、気が付いたら2時だったとか。
あはは、終電終わってるし。
まあ良いかみんな下宿だから。
いや、そうでない奴も居たよな。
彼らはあの後どこへ帰ったのだろう。
まあ懐かしい思い出ではありますが、
教えると称して結局一番勉強していたのは
教える本人だった様に思います。
高専でもそう云う事が出来たら良いなぁと考えています。
学生さんが自主的にやってくれればそれが一番良いでしょう。
折角寮があるんだしね。でも現実的にはそんな雰囲気ではない。
オフィシャルにそう云う機会を作ってみるのも良いんじゃないかと思います。
まずは学内でやってみましょうか。
高学年が低学年を教える。
教える苦労が分かれば人の話しを聞く態度も変わるんじゃないかな。
更に考えを膨らませれば、
例えば市内の中学生向けの無料数学相談所を開設してみる。
なんなら出前したって良いんだ。
4、5年生は高校生向けに大学受験用のそれをやっても良い。
世間にはそう云う事を商売でやっている方々もいらっしゃるので
上手く住み分けられれば良いですね。
でも元々教育と云うものは商売にはならないんじゃないかな。
まあこの世の中ではそんな亊言っても相手にはされませんが。
別の視点から言えばこう云うある種の社会参加も必要なんじゃないかな。
現実に沼津高専では学生が中学校へ教えに行ってるらしいし、
室蘭工業大学みたいに中学生を招待してロボットを一緒に作って動かすとか、
幾らでもやる事はある。
個人的には高専では3年生がターニングポイントだと思っているので
3年生に『他所様にものを教える』機会を与えてやる事は有意義だと思います。


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