最近は天気の方がどうもぱっとしない日が多くて
自転車通勤が出来ない事が多くなっています。
朝は良くても帰りは雨に成りそうだとか、
午後は晴れそうだけど、今降ってるしな、とか。
やれやれ。
お陰で何だか電車通勤も板について来てしまった。
本が読めるのも嬉しいが、実は純粋に電車に乗れるのも嬉しい。
まあ、自転車とはまた別の喜びでしょうか。
そうして久し振りに電車に揺られていると
感覚が戻って来ると言うか何と言うか。
すっかり忘れていた。
『通勤』と云う言葉から連想する様な過酷な環境ではなくて
もっとゆったりとした電車、いや、“汽車”の旅も
そう云えばこのところ疎かになっているな。
まあ、例年冬はこんなものか。
春が待ち遠しいな。
今年の花見はまた姫路城へ行くか。
当分お城は見納めらしいし。
ん?日本語が変だな。
『当分見納め』って何だ?
まあ、良い。
自転車に乗れないもんだから色々整備しているんですが、
タイアを良ーく見てみると結構小さな亀裂がある。
ガラスか何か踏んだあとなんだろうなというのは分かる。
ついでに言えばそこはトレッドが裂けているわけだから
ドンピシャでまたそこで何か踏んでしまったら
おそらくパンクするであろうと云うのも分かる。
従って靴底補修用のパテを取り出して来て
亀裂の中にパテを埋め込んでみる。
まあ、多少は違う様な気がするからね。
で、今回もそうしようと思ったんですが、
更によーく見るとある亀裂から白いものがちょこんと顔を出しています。
ん?小石か?
ピンセットでちょっとほじくって出してみるとやっぱり小石です。
こいつを踏んだがためにここにこうして
穴と云うか亀裂と云うかが出来上がってしまったわけですな。
気になって他の亀裂も見てみるとあっちにもこっちにも
ごく小さな小石が沢山入ったままになっているじゃないですか!
ほとんど亀裂と云う亀裂から小石が出て来ます。
ありゃりゃ、こんな状態だったんすか。
これは気づきませんでしたね。
出来る限りの小石をほじくり出してみましたが
タイアの表面は穴だらけです。
あはは、これは凄い。
もう寿命ですね。
でももったいないからパテで埋めて当分使います。
話は変わりますが映画を見なくなってから久しい。
自転車乗ってないから話題が乏しいんですよ、スイマセン。
去年は映画館行ったっけかな?
あ、『el sur』だけ観に行ったか。
昔見逃してしまってね、見れて良かったよ。
先日家で『マンマミーア』のDVDを観る機会がありました。
自分で借りて来たわけではありませんが
十分楽しめる映画だった様に思います。
でも映画よりも僕は音楽の方が興味深かったかな。
あんまし真面目にABBAを聞き込んだ事は無かったんですが
色々懐かしい歌が沢山出て来ました。
中でも『Slipping throught my fingers』が気になりました。
映画の中では娘の結婚式直前の場面で
娘を嫁にやる母親の気持と重ねあわせて使われておりました。
まあ、メリルストリープの歌も良いんですが
ここはやっぱり本家を聴かないとね。
Youtube でいろいろ探してみましたが
Stockholm での81年のライヴが一番良かったかな。
いや、これは結構染みますね。
ただ、聞き込んでみると違和感が出て来ました。
『何だこの歌詞は?』
学校へ出掛けて行く娘を見送りながら
母親は色んな事を考えていらっしゃるわけですが、
何と言うか、お母さん、どうしたの?
何でそんなに悲しいのよ、って云うぐらいに異様な空気が漂っています。
Waving goodbye with an absent-minded smile
I watch her go with a surge of that well known sadness
And I have to sit down for a while
こんなのは序の口。この時点では
『まあ、そんなものかも知れませんね』
『ああ、そうですよね』ってお話で何の違和感もありませんが、
Sleep in our eyes, her and me at the breakfast table
Barely awake I let precious time go by
Then when she's gone, there's that odd melancholy feeling
And a sense of guilt I can't deny
って、お母さん、何も罪悪感を感じる必要は無いでしょう。
The places I had planned for us to go
Well, some of that we did, but most we didn't
And why, I just don't know
いやいや、世界が終わるわけじゃないんだからさ、
娘ったってまだ子供じゃないの。
まだこれから一緒に行きゃあ良いじゃないの。
そんな亊云われたって “I don't know” だよ。
おまけに歌ってるアグネッタの歌い方も何かただ者ではない。
そう云う色んな事も相まって、何だかもの凄い演奏が出来上がっておる。
歌いながらピアノを弾くベニーの表情!
これは何だ?
実際にビョルンとアグネッタは夫婦でした。
もう一組ベニーとフリーダも夫婦でしたね、2組の夫婦バンドですよ。
で、どうもこの歌はビョルンとアグネッタの娘リンダの事を歌っているらしい。
あ、ビョルンは横でギター弾いてるおっさんね。
この歌はABBA最後期の曲です。
最後のアルバム『the Visitors』に収録されています。
発売は1981年ですから僕が観た演奏はその頃の演奏です。
で、ここが重要なんですが、ビョルンとアグネッタは1971年に結婚し、
1978年から1980年にかけて分かれる事になります。
つまりこの歌は現在進行形で分かれようとしている/分かれてしまったカップルが
娘について、自分たちについて歌っている歌な訳です。
ああ、そうですか。
そりゃまあ "a sense of guilt" なわけか。
もう2度と家族で出掛ける事も無いわけですね。
" funny tricks of time "の意味がよく分かりました。
アグネッタが唇を噛み締めながら歌う姿も、
寄り添うフリーダのあの雰囲気もよく分かります。
でもね。
もう、もの凄く暗いのかって云うとそうじゃないんですね。
まあ、歌にしてしまえるぐらいですからね、そうなんでしょうけど。
『もう一緒に行けないよ〜』って張本人が歌ってるんですからね。
ビョルンも横でギター弾いてるし、ベニーも歌う。
色んな意味でもの凄く良いパフォーマンスですよこれは。
I'm glad whenever I can share her laughter
That funny little girl
と歌うところでアグネッタが微かに微笑むのを見逃してはいけません。
『これはパフォーマンスだ』とおっしゃるかも知れませんが
そうではないものを感じさせてくれます。
多分、メリルストリープもこのパフォーマンスを観たんじゃないかな。
映画を観て、そう感じます。
必見です。
先日ここに貼付けていたんですが、再掲。
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