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12/10/2009

オリジナリティ/アッソンシエル

色んなものの懸賞でさ、折り畳み自転車が当たるのってあるじゃない?
そう云うのって大抵、

『○×△オリジナル折り畳み自転車10名様にプレゼント!』

なんて書いてあるんですよね。

ちょっと待てよ。
何だ『オリジナル』って。

どこにでもありそうな折り畳み自転車に
単にお前のブランドのロゴのステッカー貼っただけだろ。
え?色がオリジナルだって?
あ、そ。

折り畳み自転車に限った話ではないがこの手の『オリジナル』が多すぎる。
世の中を馬鹿にした連中が多すぎる。
勝手に自分で世界のレヴェルを下げている。
『Original』の意味分かってんのかね。

大人がこうだからな。
子供たちに『オリジナリティ』を期待したって可哀想だ。

学生が『コピペ』レポート書いて来たって?
そりゃそうだろ。
そう云うのが『オリジナル』だって
大人たちが言ってるんだからね!

良くも悪くも若者は大人を見て育つ。
僕たちに出来る事はただ一つ、
生き方を示す事しかないのではないか。


学生時代、ある友人(先輩)が論文を書いていた。
その論文のある重要な場面で彼は『本質的』と書いた。
そしたらさ、彼のボスがこう激怒した:

『これの何が「本質的」なんだ?
お前は「essential」の意味を分かっているのか?
これのどこが「essere(存在)」に触れていると云うんだ!
こんなのは単に「very important」なだけじゃないのか?』

ボスもボスだ。こう云う骨のある奴が居るんだよな。
本当の意味で尊敬するよ、マジで。

彼も彼だ。
夜道でいきなり強盗にあって頭蓋骨を割られた時に
道路に這いつくばりながら
『俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ、
あの問題を解くまでは死ぬわけにはいかない』
と呻いていたってさ。

そこまでして数学やるかい?
お前はどうなんだ?
そう問われているのは俺自身のような気がしたっけ。
あの頃の数学教室は熱かったよ。

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