まだ梅雨は明けないが“3週間”は終わってしまった。
結局何ら驚くべき事は起きずに終わってしまったばかりでなく、
『ああ、これはもう何やったって駄目だよ、アンディ』感がありありと出ていて
驚きはなかったにせよ最後のTTまで『もしかしたら』がある程度期待出来た
ちょっと前のイタリアの3週間に比べたら随分と面白みに欠けたレースだった気がする。
ちょっとした事なのかも知れないがこの違いは何だ。
まあ、それでもやはり終わってみればせつない気持ちが込み上げて来る。
アスタルロサの例の報道にしたって、祭りの後の月曜日の、
ゴミの散らばった歩道を見ている様な感覚がある。
(もっとも、イタリアの方にしたってアレだけどね)
前半のステージで新城や別府が1桁でフィニッシュしていてもどうと云う事もなく、
むしろ『最終週に何が出来るか』にしか興味はなかった。
ブイグの監督はアレだけ『彼は自由にさせるのが良いんだ』などと言ってたくせに
結局新城はチームオーダーに完全に縛られて何もする事が出来なくなってしまっていた。
勿論自由にさせるべき人間が他に居たのだからしょうがないんだけどね。
ま、次だね。
一方の別府は尻上がりに調子を上げてシャンゼリゼでも元気そうだった。
いや、元気だったどころではなく、
『どうしてそんなに必死に走るんだ?どうせ追い付かれるのは分かってるんだぜ?』
と言いたくなるぐらいそれはもう鬼の様な牽きを見せていた。
本人は『もっと漕がないとツールが(夏が)終わってしまいそうだったから必死で追いかけた』みたいなことを言っていた。
ああ、そうか。それは、分かる。先頭を『牽いてる』のに何かを『追いかけて』いる様な感覚。
彼らが最終週にああ云う事が出来ると云う事は一つのささやかな発見であった。
と云う事は、次だな。


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